ジョン・フルシアンテのオフの過ごし方

ジョン「僕は自分にやる気を起こさせるために、目覚ましに音楽をかけるんだ。


それからストレッチを少ししてからハリウッドヒルズ周辺を走る。


ジョギングしている時はヘッドフォンで何かを聴いているね。
今は殆どがVan Der Graaf Generator の「Godbluff」や「Still Life」又はピーター・ハミルのソロの様なアルバムだね。僕にとって良いジョギング音楽なんだ。「Shadows Collide With People」を製作していたときはエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を良く聴いていたよ。毎日2~6マイル走って常に体力は増してきてるんだ。

僕は他のChili Peppersのメンバーみたいにヨガをしないんだ。すっごく柔軟だから、蓮華座も開脚も何の苦もなく出来るからね。
ヨガは緊張をほぐすのにいいんだけれど僕にはほぐさなきゃならない緊張なんてないのさ。それから僕の様に身体が柔らかいと実はヨガってかなり危険なんだ。簡単に肋骨を痛めてしまうからね。

シャワーを浴びた後は食事をする。たいてい朝食を取りながら読書をしているよ。
この前読んだのは「Perdurabo -The life of Aleister Crowley」。Richard Kaczynskiが書いたとても良い伝記なんだ。クロウリーが何者か彼の自伝よりもはっきりと理解出来たね。とはいっても、まだ混乱させられる点がいくつかあるけど。
クロウリーの言葉を理解出来る様になるために読まなければいけない本は十冊近くあって、なかなか簡単には入り込めないんだ。彼はおそらく一般人向けに魔術に関する本を書いたはずなんだけど・・・たしか「Book Four」だったかな。


最近は小説より伝記から得る事の方が多いな。
今はギリシャ人の建築家で数学者で作曲家でもあるヤニス・クセナキスの本を読んでいるよ。僕は本当に彼の音楽が大好きなんだ。
それに個人的趣味でずっと数学を習っているんだ。
僕には家庭教師がいるんだけど、彼女が帰った後に復習をしてね、それから20世紀のクラシック音楽を聴くんだよ。


20世紀のクラシック音楽家達は数学と音楽の間に強い関連性がある事を示唆している。僕はその事に強く追随しているね。僕は自分が良いと考える音楽は、どんなものでも数学的見解から証明出来ると思っている。
僕にとって数学を音楽に応用する方法は大部分が潜在意識だけど、今は意識的思考にまで持って行く様に努めているんだ。
まあ勉強をしている主な理由は、モジュラーシンセサイザーを深い観点から理解できるようになって、自分でモジュールを組み立てられるようになれたらと期待しての事だけど。




僕にとって数学は楽しいね。自分が何か新しい事を学んで、何らかの向上をしたと実感して毎日を終えるのが好きなんだ。
それ以外には日々の大半をソファに座り音楽鑑賞をして過ごしているよ。それで何かギター技術に関して興味を惹かれたらそれを学習するんだ。
最近誰かから学んだ曲はキャット・スティーヴンスの「Katmandu」。その曲での彼のフィンガーピッキングが好きでね。
自分がこれまで使った事のないコードで新しい曲を書いたかどうかが前進するために必要なんだけどね。


Chilisが忙しくない時は自分のちょっとしたレコーディングプロジェクトを取りまとめるか、友達のジョシュとニッティングファクトリーみたいなハコで小規模で実験的なショーをするんだ。
楽しいよ。リハーサルを前日にしか行わないし、とてもリラックスしたものさ。僕らは基本路線を決めるだけで何が起こるかを観てるだけなんだ。


食事は全て自炊してる。ほとんどが野菜だけどベジタリアンじゃない。たいていグリルしたサーモンや肉をタンパク質として摂取しているね。野菜は蒸したりオリーブオイルで焼いたりしているよ。
自分で料理をするようになってから、外食は気が進まない。社交上の理由がある時は地元の自然食(禅式長寿法の)レストランに行くけどね。
スポーツはしないし、ペットも飼っていない。ネコは好きだけど、ツアーで家を空ける事が多いから良い飼い主になれないんだよね。


ときどき僕は就寝前に映像の断片を観たり、映画を観る時期を通過するんだ。
ジャン・リュック・ゴダールの映画が好きで、新譜を制作していた頃はヴェルナー・ヘルツォークの映画を沢山観ていたね。「カスパー・ハウザーの謎」はとても奇妙な作品だ。「ウィングス・オブ・ホープ」も凄いね。南米のジャングルに墜落した飛行機事故から唯一生還したドイツ人女性に関するヘルツォークのドキュメンタリーさ。

僕はあんまりテレビは観ないんだ。でも友人達がLarry David主演の「Curb yourEnthusiasm」ってHBOのコメディー・シリーズが素晴らしいって教えてくれてね。余りに多くの人がそれの良さを話して聞かせるもんだからさ、好奇心が湧いてDVDを買っちゃったよ。


僕のコレクションの一つは古いハリウッド映画のポスターなんだ。アンディ・ウォーホルのは結構持っているよ。
初期の映画のものを見つけるのは大変だけどいくらか持ってる。それらはしまい込んだりされずに展示されているよ。
勿論、ギターのコレクションもあるよ。
家で座っている時はたいてい3本の50年代製マーティン・アコースティックのどれかを握っているね。エレキで選ぶとしたら、フェンダー・ムスタングかな。


最近は皆が名声やお金に関心を持つあまり、音楽の無限性を忘れてしまっているけど、作られるべき素晴らしいリフはまだまだ沢山あるんだ。音楽をただ楽しんで物事を単純にしていかなきゃ。
僕が良いと思うものを創り出した時、振り返ってみると、その時にはそれほど大したものとは思わなかった。ジョー・ペリーが「Walk This Way」、ジミー・ペイジが「Whole Lotta Love」のリフを書いた時も同じだったに違いないよ。」
  


非常に健康的ですね!
あとはタバコですかね・・・。

ちなみにジョンの言っているマーティンはオールマホガニーの
「Martin / 00-15M」ですね。


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